戦いの場から公道に舞い降りたモンスターマシン 22選 後編
公開 : 2019.04.28 18:50 更新 : 2019.05.04 13:03
10:ダウアー962(1993年)
1994年、主催者がGTカークラスを盛り上げるべくルールを変更すると、ポルシェとファッション界の大物だったヨッヘン・ダウアーはそのルールの抜け穴を見つけ出し、レーシングカーの962を公道仕様のGTモデルに変更することで、ダウアー962ル・マンを生み出している。
レースカーと同じ740psを発揮する3.0ℓターボエンジンを積み、公道モデルとして必要なロードクリアランスを確保するため、車高調整可能な油圧式サスペンションを備えていたこのクルマは、ル・マンのGTクラスでの出走が認められ、予想通り勝利をあげている。
1995年のル・マンでは、ダウアー962の出場を禁止すべく、ふたたびルール改正が行われたが、その人気の高さから、公道仕様の生産は続けられた。