戦いの場から公道に舞い降りたモンスターマシン 22選 後編

公開 : 2019.04.28 18:50  更新 : 2019.05.04 13:03

9:アルファ・ロメオ155シルバーストーン・エディション(1994年)

スタンダードなアルファ・ロメオ155と2500台の限定モデルであるシルバーストーン・エディション(大陸欧州ではフォーミュラと呼ばれていた)の違いを見つけるには、トランクのなかを見る必要がある。

この当時1万3990ポンドのプライスタグを掲げるスペシャルモデルの取外し可能なボディキットパーツは、ナットやボルトとともに、トランク内に収納されていたのだ。

アルファではパーツの取付け方法に関して、なんの説明書も用意していなかったので、こうしたパーツをどうやって取り付けるかが分かったオーナーだけが、スプリッターやスポイラーとして活用することができた。

これは、1994年シーズンのホモロゲーションを取得した、調整可能なスプリッターやスポイラー付きの155が、BTCCのスーパーツーリング規定の抜け穴をついたものだったからだ。さまざまなサーキット外での騒動にもかかわらず、アルファはシーズンを席捲している。

1995年シーズンに向け、スーパーツーリング規定は改定され、すべての車両にスポイラー類の装着が認められることとなった。

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