自動車メーカーを救ったモデルたち 18選 前編
公開 : 2019.05.11 09:50 更新 : 2019.05.13 18:07
BMW 700(1959-1965)
今日のBMWを思うと、1950年代に破産の危機に陥っていたとは想像もつかない。当時はラグジュアリーカーを生産していたが、販売は不調だった。
この窮地を救ったのが700であり、以降主力となっていくモデルの形式を作り上げた。これは1シリーズなど、今日まで引き継がれている。
700はBMW初のモノコックボディを採用した革新的なモデルだった。当初はクーペとして登場したが、その後すぐにセダンが追加され、セダンだけで15万4557台を売り上げた。クーペやカブリオレは合わせて3万3500台が生産された。
BMWのバイク用697ccフラットツインをリアに搭載するという変わった構成だったが、700の人気は陰りを見せなかった。700の成功で資金を得たBMWは1960年代にスマートなセダンやクーペを相次いで発表し、今日のBMWが出来上がっていった。