自動車メーカーを救ったモデルたち 18選 前編
公開 : 2019.05.11 09:50 更新 : 2019.05.13 18:07
ジャガーXJ6 S1(1968-1972)
ジャガーのスポーツカーはどれもセンセーショナルな存在だったが、初代XJ6こそがウィリアム・ライオンズの一番の傑作だろう。
快適性やハンドリング、洗練性で他社のラグジュアリーサルーンを圧倒しただけでなく、性能に見合わぬ価格の手頃さでも周囲を驚かせた。
XJ6の発売当初は財政難に陥ってはいなかったものの、ブリティッシュモーターホールディングスの傘下に入り、その後ブリティッシュレイヨンドの右往左往したマネージメントに苦しめられることとなる。
XJ6はジャガーの看板モデルとなり、1990年代のシリーズ3 XJ12までさまざまな派生車が生まれた。シリーズ1のXJ6は1972年の生産終了までに7万8218台が販売され、待望する世界中の顧客の元に渡っていった。