自動車メーカーを救ったモデルたち 18選 前編
公開 : 2019.05.11 09:50 更新 : 2019.05.13 18:07
ランドローバー・ディスカバリー(1989-1998)
ディスカバリーが発表される1989年までに、ランドローバーはオフローダーを販売するニッチな会社から、SUVを販売するメーカーへと徐々に変貌を遂げていた。
ランドローバーの初期モデルは、日本や米国のライバルから大きく水をあけられていたが、ディスカバリーはシンプルで優雅なデザインやジャスパー・コンランが手がけたキャビン、レンジローバー譲りのシャシで形勢を逆転した。
そしてディスカバリーが成功した最大の鍵は、日常生活でも使えるオフローダーを求める層に向けて設計されたことにある。最高グレードにはV8が搭載されたものの、4気筒ターボディーゼルならランニングコストを抑えることができる。
販売された初代ディスカバリーの大部分である39万2443台にこのエンジンが搭載されていたことも不思議ではない。5ドアであることも魅力のひとつだった。ディスカバリーはホンダ・クロスロードとして日本でも販売され、ローバー800の2.0ℓエンジンを搭載していた。