自動車メーカーを救ったモデルたち 18選 後編
公開 : 2019.05.12 07:50 更新 : 2019.05.13 18:06
シュコダ・オクタヴィア(1996-2004)
初代シュコダ・オクタヴィアは多くの点で特筆に値しないクルマだったが、これまで冷笑されていたシュコダは、オクタヴィアで初めてセールスで成功を収めた。
その後フォルクスワーゲンの傘下となり、オクタヴィアは4代目ゴルフのプラットフォームを用いた手頃なファミリーハッチとなった。製造品質が高く、キャビンやトランクルームが広く、そのうえゴルフよりも乗り心地が良いため、オクタヴィアはベストセラーとなった。
当然、シュコダの財政再建に対し、オクタヴィアの重要性は非常に高かった。そのため、「これがシュコダだ。本当だ」という厚かましいキャッチフレーズを掲げて広告キャンペーンを行った。
このような皮肉の効いた姿勢がオクタヴィアの人気につながったのか、2001年に発売されたスポーツモデルのvRSはフォード・モンデロST220やホンダ・アコード・タイプRの対抗馬として見なされるようになった。