試乗 BMW M850i コンバーチブル 8シリーズならクーペより推しモデル

公開 : 2019.04.23 10:10

金属製の固定ルーフがなくなっても、力強さと洗練性の良好なバランスを備えているBMWの新しい8シリーズ。むしろクルマの性格としては、クーペよりもカブリオレのほうがベストマッチといえる仕上がりになっています。ポルトガルで試乗しました。

もくじ

どんなクルマ?
100kg以上の車重増でも変わらないダイナミズム
どんな感じ?
Sクラスも羨むコーナリングもそのまま
ポテンシャルの80%くらいが丁度いい
「買い」か?
クーペよりもカブリオレが推し
スペック
BMW M850i コンバーチブルのスペック

どんなクルマ?

100kg以上の車重増でも変わらないダイナミズム

BMWが8シリーズの復活を決めたとき、地中海のセレブ向け仕様ともいえるフラグシップ・コンバーチブルも、ラインナップに加える前提があったはず。リリースを疑問に感じるところはまったくない。

今回われわれが試乗したのは、10万7000ポンド(1550万円)を超える M850i xドライブ。コンバーチブル・モデルとしては2種類のグレードが選べ、もう一方はBMW性の極めてスムーズで経済的な3.0ℓの直列6気筒ターボディーゼル・エンジンを搭載した840d xドライブMスポーツ。しかし、600psを超えるハイパワーを備えたMバッジの付いたモデルも、じきに追加されることになるだろう。

ドライブトレインは基本的にクーペモデルからのキャリーオーバー。 M850i xドライブには4.4ℓツインターボV型8気筒エンジンが搭載され、最高出力は530psで最大トルクは76.3kg-mとなる。油圧システムによるルーフの開閉機構やボディの補強ブレースなどの追加で、車重は1890kgから2015kgへと100kg以上増加しているが、爆発的ともいえるダイナミズムは変わらず、直線スピードはクーペモデルと大差ない。0-100km/h加速もクーペより0.2秒だけ遅い、3.7秒でこなす実力を秘めている。

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