特別取材 ジネッタの新モデル カーボンシャシーで608ps
公開 : 2019.04.20 07:50
理想のドライバーズカーを
トムリンソンのもとには好意的な反応が集まっている。「われわれの仕事はドライバーズカーを作ることです。ガレージに並ぶほかの5台のマシンを差し置いて、ついわれわれの作った6台目に乗ってしまうのが理想です」
この新型スーパーカーはこれまでのジネッタのロードカーとは異なり、全長はポルシェGT3の4640mmよりも若干大きく、幅は100mm、ホイールベースは200mm近く長い。
公式ではフロントミッドエンジンとされているが、中心へのマスの集中はむしろリアミッドに近い(V8はごく小さく、ドライブベルトはフロントのワイパー下に位置する)。その結果、重量配分は49:51を実現している。
このようなレイアウトによってフロントスペースには広大な空間が残るため、FIA GT3レベルのクラッシュプロテクションのスペースと、ダブルウィッシュボーンのマウントを十分収めることができる。サスペンションのコイルオーバーユニットはカーボンフレームのセンターに固定され、プッシュロッドと繋がっている。