ロードテスト ジープ・ラングラー ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2019.04.21 09:50
購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
過去数十年にわたり、ジープ・ラングラーの価格は驚くほどリーズナブルだと思えたものだ。しかし、同じことを新型にも期待していると、ショックを受けることだろう。2ドアモデルなら、ガソリン車でもディーゼル車でも、かろうじて4万5000ポンド(約675万円)を切るが、4ドアのルビコンで、電動ソフトトップも含むフル装備仕様を選ぶと、5万2000ポンド(約780万円)近くなる。もちろん、モパーのオプションカタログを開いたら、この金額では済まないことになるだろう。
ジープにとっての好材料は、ラングラー並みにオン/オフ共にこなせるライバルがほぼ不在だということ。それだけに、価格が上がってもいまだバリューが低いとは言い難い。LEDヘッドライトやスマートフォンのミラーリング機能を備える8.4インチディスプレイのインフォテイメントシステム、プレミアムオーディオシステムは、エントリーグレードのサハラでも標準装備されるものの、それだけなら、価格を考えれば太っ腹というほどでもないかもしれない。だが、質実剛健な機能性は期待通りという前提の上での話であれば、十分に価値を見出せる。
テストした2.2ℓディーゼルの4ドアは、13.3km/ℓのツーリング燃費をマークした。このサイズのSUVで、これだけのスペックの持ち主としては、文句のない数字だ。
価値の推移
ラングラーの残価予想は、トヨタやランドローバーの競合モデルに後れをとる。とはいえ、惨敗というほどではないことはご承知置きを。