3代目BMW 1シリーズ、FF化 グリルは現行3シリーズ似に

公開 : 2019.04.16 14:20

前輪駆動化で大幅なコスト削減

しかし、この方向転換には、車内空間を拡大するためだけでなく、他の理由もある。

自動車業界アナリストによると、エンジンを横置きした新しいレイアウトは、現行の縦置きエンジン/後輪駆動プラットフォームに比べ、1台あたり660ユーロ(約8万3000円)ほどコストを抑えることでできるという。リア・アクスルの組み立てを簡略化でき、プロペラシャフトも不要になるからだ。

同時に、ミニを含む多くのモデルでコンポーネントを共有することが可能になり、規模の経済性を引き上げることにもなる。

1シリーズは2017年に全世界で20万1968台が販売された。つまり、年間1億3000万ユーロ(約164億円)もコストを削減できる可能性があるということだ。BMWのある重役がAUTOCARに語ったところによると、これによって浮いた資金は将来の電気自動車や自動運転に向けた開発に投じられるという。

前輪駆動への変更は重大事だが、実はBMWが1シリーズにこのセットアップを採用するのは初めてではない。同社は既に2016年より中国市場専用車として、前輪駆動の1シリーズ・セダンを販売している。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事