ふしぎなモノも? 米国車、ダッシュボード進化の歴史 後編
公開 : 2019.04.29 18:50 更新 : 2019.05.04 13:03
ポンティアック・ボンネビルSSE(1988年)
1988年にラインナップに加わった最高級グレードのSSEでは、ダッシュボードに複数のデジタルスクリーンが設けられていたものの、このクルマの真骨頂は、そのステアリングホイールにあった。
中心に9つのボタンを配したこのステアリングホイールによって、ドライバーはハンドルから手を離すことなく、ラジオの選局やエアコンの温度設定を行うことができたが、そのデザインはまさにコンセプトカーそのものであり、さらに、センターコンソールに纏めて配置された別の9つのボタンでは、助手席パッセンジャーがシート調整を行うことが可能だった。
6000 STEでは12個ものボタンを持つ同じようなステアリングホイールが採用されていたが、エアバッグ規制によって、1990年代初頭には、より小型で、現実的なマルチファンクションステアリングホイールの登場が求められるようになっていた。