自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 後編
公開 : 2019.04.21 05:50 更新 : 2020.12.08 10:40
ポンティアック:G8 ST(2008年)
ポンティアックではなくシボレーは、乗用車ベースのピックアップトラックと最も関連が深い、ジェネラル・モータース系のブランドだといえる。しかしポンティアックは、オーストラリアで開発・製造された、ホールデン・ウテを販売する計画を持っていた。生産モデルにかなり近いG8 STコンセプトには、361psを発生させるV型8気筒エンジンが搭載され、トップスペック・グレードとなっていた。
トラックで強いシボレーは、ポンティアックがハイパフォーマンス・ピックアップを販売する支援もできただろうし、実現すればブランドの存続にもつなげることができただろう。しかし、新モデルの投入は時期が遅すぎた。2010年にポンティアックは消滅してしまう。