自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 後編
公開 : 2019.04.21 05:50 更新 : 2020.12.08 10:40
サーブ:フェニックス(PhoeniX・2011年)
ジェネラル・モータースがサーブ・ブランドを売却した後、スパイカーは残ったサーブの自動車部門への信頼を取り戻そうと努めた。2011年に登場したコンセプトカー、サーブ:フェニックス(PhoeniX)は、航空機を想起させるデザイン・モチーフが用いられ、サーブの未来を感じさせるものだった。ハイブリッドを搭載し、すべての車輪を駆動。アンドロイド・ベースのインフォテインメント・システムも搭載していた。
もしサーブが量産化に至るまで存続することができたのなら、市場で最もハイテクで魅力的なデザインのクーペになり、他の自動車メーカーでは作れないようなフラグシップ・モデルにもなり得ただろう。2019年になって、ボルボはアンドロイド・ベースのインフォテインメント・システムを搭載したモデルを発売している。サーブはご存知のとおり、2014年に破産してしまった。