初試乗 メルセデス・ベンツCLA220 新型を評価 ハッチバックとは一線を画す
公開 : 2019.04.19 10:55
AMG仕様も楽しみになる素のCLAの完成度
ボディの揺れが気になるのは、かなり路面状態の酷い場所や起伏のある区間を走行した時くらいだが、それでもボディコントロールは、CLAのようなスポーティなクルマでは珍しいほどに優れている。ステアリングも、先代のAクラスが備えていたリモート感がなくなり、適正な重み付けと安心感のある正確性を兼ね備えているといえる。
A地点からB地点への移動のスピードという点では、CLA220のパワーでは物足りなさを感じてしまうから、よりパワーのある224psのCLA250に乗り換えてみると、これが更に良かった。パワーとグリップのバランスに優れ、一番魅力的なグレードだといえそうだ。ただ先述の通り、CLA250の4輪駆動モデルは英国市場には入ってこないのだけれど。
AMG仕様に関しても、楽しみな知らせがある。個人的にはA35の仕上がりには納得できなかったのだが、新しいCLAと同様の変化がCLA35にももたらされる可能性は充分にあるからだ。現状のままでも、積極的に運転をしたいと思わせる充足感という点で、CLAAMGに並べるライバルは多くはない。パワーアップされるパワートレインと合わせて、マルチリンク・サスペンションの設定も独自のものになるはず。ただし、運転支援技術に関しては、動作が過敏過ぎるとはいえ効きを弱めることはないだろう。
CLAは、Aクラスのプラットフォームを使用したクルマの中では、最も訴求力の強い車であることは間違いない。しかも、その完成度は段違いだといっても過言ではなさそうだ。
メルセデス・ベンツCLA220のスペック
価格 | 3万6500ポンド(529万円・予想) |
全長×全幅×全高 | 4549×1796×1446mm |
最高速度 | 236km/h |
0-100km/h加速 | 7.0秒 |
燃費 | − |
CO2排出量 | − |
乾燥重量 | 1545kg |
パワートレイン | 直列4気筒1991ccターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 189ps/5500rpm |
最大トルク | 30.4kg-m/1800rpm |
ギアボックス | 7速デュアルクラッチ・オートマティック |