狙い過ぎたマツダ・ロードスターのライバル BMW Z1とロータス・エランS2
公開 : 2019.04.20 16:50 更新 : 2020.12.08 10:40
エンジンとトランスミッションはいすゞ製
M100型ロータス・エランを多くの自動車メーカーは、革命児としてもてはやしたが、そもそもロータスといえば、軽量なスポーツカーのパイオニア。オリジナルのエランと同様に、M100もまたセントラル・バックボーンシャシーに独立したフロアパンを持ち、スチール製のアウトリガー部にリベットと接着剤を用いて固定されていた。さらにボディ下部とドアのインナーパネルがボディ剛性を高める役目も果たしている。
1980年代のロータスは、年間1000台を超える程度の数しかクルマを生産しておらず、最も開発費用がかかるコンポーネンツには、大手自動車メーカーからの供給が不可欠だった。そこで発表されたのが、当時の親会社であったゼネラルモーターズではなく、日本の商用車メーカーのいすゞとの連携。エンジンなどのパワートレインの供給を受けることになる。
当時のいすゞは、ジェミニなど魅力的でエキゾチックなクルマも販売しており、選ばれたのは1588ccの4気筒ターボエンジンで、SEとS2グレードがラインナップされた。また、ごく少数ながら自然吸気の1.6ℓモデルも製造されている。