快適なクルマ、定義とは? 10個のチェックポイント ベスト/ワースト車も

公開 : 2019.05.12 09:50  更新 : 2021.03.05 21:42

番外編1:快適な思い出

スティーブ・クロプリー

「初めてシトロエンGSを運転したときのことは忘れません。それまで、どんなクルマにもピッチングは付き物だと考えていましたが、GSはまるでホイールベースが10mもあるように感じさせてくれました。未だ新鮮さを失わないスタイリング(20年前、他のモデルに先駆けてまるで宝石のようなカッティングのヘッドライトを採用していた)といい、まさに特別なモデルでした」

マット・ソーンダース

「2008年、新型ロータスエヴォーラについての記事を書くため、このクルマでヘーゼルへと向かいました。非常にしなやかな乗り心地と、見事なレスポンスを見せるダンピングによって、ボディの動きをコントロールするのが非常に簡単でしたが、このクルマのサスペンションは、その後に登場する派生モデルはもとより、スーパーチャージャーモデル向けの改良を受ける前の状態だったのです。そのままビン詰めにして、見本として保管しておきたいとさえ思いました。それほど素晴らしい出来栄えでした」

アンドリュー・フランケル

「昨年、新型ベントレー・コンチネンタルGTで24時間のうちに2300kmほどを走破する旅を経験しました。そして、その旅でもっとも印象に残ったのは、15カ国を訪問したことでもなければ、驚くべきこのクルマのパフォーマンスでも、驚異的なテクノロジーの数々でもなく、そのシートだったのです。一昼夜をともに過ごし、そのほとんどが運転席でしたが、わずかな体の痛みすら感じることはありませんでした。まさに本物の快適さです」

マット・プライアー

「数年前、フォード・フォーカスRSとの比較試乗を行うべく、ゴルフRでスペインへと向かいました。2日間で到着する必要があったので、早朝に出発し、疲れたらそこで1泊することにしたのです。もちろん、ゴルフが快適性を重視していることは知っていましたが、それでも、1500kmも喜んでドライバーズシートに座っていられたとは驚きでした」

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