ジャガーEタイプ

流麗なスタイリングや、ジュネーブモーターショーでのセンセーショナルなデビューといった逸話が、ジャガーEタイプを、クラシックカー界における伝説ともいえる存在にしている。

しかし、ときにその高い評価によって見過ごされがちではあるものの、このクルマも最初から完全無欠なモデルとして登場している。

実績ある3.8ℓ6気筒のXKエンジンを、レースカーのDタイプをもとにした流れるようなボディデザインと組み合わせることで、ジャガーはフェラーリよりもはるかに手ごろな価格で、このイタリア製スーパーカーのライバルモデルを創り出すことに成功している。

確かに、241km/hとされた最高速は単なる宣伝文句に過ぎなかったかも知れないが、それでも、黄金の1960年代の幕開けを告げたこのクルマの価値はなにも変わらない。

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