生まれながらに完全無欠? 熟成不要な18台 後編

公開 : 2019.04.27 18:50  更新 : 2021.02.17 17:44

オースチン7

1922年登場のオースチン・セブンは、フォード・モデルTに対する英国からの回答であり、米国のライバル同様、この小さなオースチンは市場の人気を得ることに成功している。

手ごろな価格で4人が乗ることができ、当時主流の軽量なオート三輪にくらべ、より「まっとう」なデザインが与えられたモデルだった。

さらに、このクルマは、現在では一般的なアクセルとブレーキ、そしてクラッチのペダルレイアウトを初めて採用したモデルでもある。

シンプルな4速マニュアルギアボックスは操作が容易で、747ccのエンジンは、当時でも必要最低限と言える7psというパワーを発揮しており、この値がモデル名にもなっている。

1939年の生産終了までに、29万台が作り出され、最終的にパワーは23psにまで達していた。

さらに、米国とドイツ、フランスでもライセンス生産されるとともに、BMW日産はこのクルマの設計を下敷きに、初の自社モデルを創り出している。

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