生まれながらに完全無欠? 熟成不要な18台 後編

公開 : 2019.04.27 18:50  更新 : 2021.02.17 17:44

ロータス・エリーゼ

ロータスは1996年デビューのエリーゼで、自分たちの基本に立ち返ったのであり、それは十分に報われることとなった。

話題性はあったものの、販売自体は振るわなかった前輪駆動エランの後を受け登場したエリーゼは、非常に簡素なモデルでありながら、その731kgという軽量ボディと、ローバー由来のシンプルな1.8ℓエンジンによって、素晴らしいドライビングの楽しみを味わわせてくれた。

ベーシックでドライビングのためだけに創り出されたモデルだが、そのために使われていた技術はありきたりなものではなかった。

ロータスでは、押出成形されたアルミニウムを、溶接やリベット止めではなく、接着固定したシャシーを採用しており、初期モデルでは、ブレーキドラムの材質をアルミニウムにするほど軽量化は徹底されていた。

その結果、シリーズ1のエリーゼは運転好きのドライバーの間で高い人気を誇っており、コンディション良好な個体の価格が下がることはなさそうだ。

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