納屋で発見 1938年型ロールス・ロイス レストアは困難予想
公開 : 2019.05.06 10:50
木製フレームをレストアへ
現在は、旧車を欧州や英国へと送り返す仕事をしていることで有名なニュージーランドのハンス・コンプターがこのクルマを所有している。
「このクルマはほぼオリジナルを維持しており、シートがないこと以外は完全な状態です。これを見る限りでは、プエルトリコで誰かのビーチハウスで使われていたことが想像できます」とコンプターは説明する。
「コンディションを見てもっとも驚いたことは、アルミ製ボディパネルやマッドガードが新品同様であることです。しかし、木製のフレームはカミキリムシの幼虫による食害を受けてしまっています。このような個体はわたしの60年間のキャリアでも初めて見ました」
現在このクルマはコンプターがオランダのアイベルゲンに持つ施設に移されている。残されたボディに合うフレームを製作するのはコーチビルダーやレストアラーにとって最も難しい仕事のひとつだ。オープンカーでも難しいが、これがクローズドボディとなるとさらに難しい。このレストア作業は前途多難なものになるだろう。