トヨタiQ（2009年）

iQは4人乗りではないか、と指摘されるかもしれないが、トヨタとしてはこれを3＋1と規定した。この＋1が意味するのは、子供か荷物くらいしか収まらないということなので、実質的には3シーターだ。日本ではときどき、常識にとらわれない考えを世界に気づかせるこうしたクルマが生まれる。

オリジナル・ミニよりショートで、ロンドンタクシーより小回りの利くクルマを造ろうと決定したことで、トヨタは3＋1という妥協を受け入れなくてはならなくなった。掲げた数値目標はどうにか達成したが、後席にはそのしわ寄せが来ており、週に一度の買い出しにも苦労するありさまとなったのだ。

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