どんな感じ？

第一ステージはABSとAEBS体験

第一ステージはABSとAEBSの体験である。
ABSの試乗車はゴルフ。初速80km/hウェット路からの全制動。設定が上手い！　と思ったのは制動開始ポイント。全開加速でちょうど80km/hくらい。つまり、空走でタイミングを合わせるのは不可。一気にドンッとフルブレーキングで、危なげなく止まる。ABS作動時のペダル反力に不自然さもなく、制動時の挙動や方向性も安定している。

講師さん曰くVW車の車体設計の効果とのことだが、補足するならフロントサスが伸びた全開加速から全制動でも抑えの利いたノーズダイブ挙動が巧みなのだ。フルダイブしたあとの跳ね返りがない。揺れ返し跳ね返りは4輪の接地バランスに悪影響が出るのだ。

この接地安定の高さは、この次に試した全制動からの転舵回避で遺憾なく発揮される。全制動開始と同時に一気に180度くらい転舵。ゴルフは「横っ飛び」と言う感じでとなりの車線に。障害物クリアと同時に中立まで一気に舵を戻し、そのまま停車する。これ以上素早い操舵は無理、というくらいなのに追従するのだからシャシー自慢も納得である。

AEBSの試乗車はアップ。ちょっと？？？である。
アップの登場は7年前。当時は先進的とされたシティセーフティも今日の水準からすれば約30km/h以下の追突回避自動制動ではベーシック。歩行者／二輪車にも未対応である。こっちもゴルフでやればいいのにと思ったのだが、これがVWの正直さなのだろう。

で、テストは障害物に向かって20km/hのノーブレーキ……自動制動で無事に回避、でした。

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