最終ステージはスプリットμ登坂と圧雪路登坂

ティグアン4モーションによるスプリットμ登坂と圧雪路登坂でも「二人三脚」的制御が印象的だった。スプリットμは傾斜20度の舗装とタイル貼りウェットで、タイル側のμは圧雪路相当の0.3とアイスバーン相当の0.1に設定され、オフロードモードを選択して坂道発進を行う。

ヒルスタートアシストは傾斜相応のトルクが駆動輪に伝わるまでブレーキを保持。どちらの路面状況も多少ラフなペダルワークでもホイールスピンもなく発進。トラコンの不自然な介入感もなく済んでしまう。さらにラフな、全開とは言わないまでも無造作に踏み込むと、ブレーキLSDやトラコンが激しく介入。あからさまなシステム介入感を示す。まるで乱暴な操作を戒めているようだ。

30度勾配でヒルディセントコントロールも試す。降坂制御は珍しくないが、30km/h以内の任意の速度で降りられるのが便利。速度設定はアクセルまたはブレーキで行い、ペダルを離した時点の速度を維持する。講師さんのデモランでスプリットμ路面の後退時の降坂制御も披露されたが、見事な安定ぶり。クロカン走行でも後退急降坂は難易度の高い状況であり、4モーションが自慢気にオフロード走行性能を謳うのも納得できる。

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