三菱ekワゴンは日常使いのなめらか2WD、ekクロスは個性的なキビキビ4WD
公開 : 2019.04.27 09:50 更新 : 2019.04.27 10:07
どんな感じ?
居住性や安全性の向上と充実した装備
室内空間でまず驚いたのは、その圧倒的な広さだ。特に後席のニースペースは先代から70mm広がり、撮影中の佐藤カメラマンからは「ロールスロイスか!?」というツッコミが飛び出したほど。4WD車でも床面がフラットで、足をのばしたり、組んだりが余裕でできてしまう。エンジン補器類の配置を変更することでエンジンルームをコンパクト化できたことや、ホイールベースを65mm延ばしたことによるというが、ここまで広くできたことに感動を覚えた。
インパネ周りにはひと目で先進的といえるような派手さはない。が、搭載された技術はしっかりアップデートされ、ライバルをリードしている。先代から評価の高かった99%UVカットガラスやタッチパネル式エアコンなどの装備は受け継がれるが、運転のしやすさや安全性という点では大幅に進化。マルチアラウンドモニター機能を備えた9インチの大型ディスプレイや後方映像を映し出すデジタルルームミラー、高速道路 同一車線運転支援技術の「MI-PILOT(マイパイロット)」など、日産の技術を最大限に生かしつつ、装備を充実させている。
日常的な使い勝手の良さにも力を入れている。たとえば、前席シートの前後スライド。これまでは両足の間に手を入れ、レバーを引く必要があったが、レバー幅を10㎝広げ、左右の角を出すことによって、女性でも美しい所作で操作を行うことができるようになっている。また、後席ソファの先端は角が取れた形状で、両足をすっと入れやすくなっている。見過ごされがちな細かい部分にまで配慮が行き届いているのはさすがだ。