三菱ekワゴンは日常使いのなめらか2WD、ekクロスは個性的なキビキビ4WD
公開 : 2019.04.27 09:50 更新 : 2019.04.27 10:07
「買い」か?
使い勝手のekワゴンと個性のekクロス
日常の足としての使い勝手やコストパフォーマンスを重視するなら、ekワゴンに軍配が上がる。エクステリアに派手さはないが、先代同様、周囲になじむデザインとライトグレーを基調とした明るく上質感のあるインテリアには好感が持てた。
一方、クルマで自分らしさを表現したいなら、断然ekクロスがおすすめだ。アグレッシブで強い個性を放つフロントマスクに加え、ボディカラーも全11パターンと豊富。しかも、うち5パターンが2トーン色で、ルーフ色がすべて違うというこだわりようだ。
担当者の話によれば、カラーを重視した背景にはユーザー側の志向の変化があるという。
「従来は価格や維持費の安さで軽自動車を選ぶお客様が多かったのですが、5年以上前からボディカラーやスタイル・外観を重視するというユーザーが増えてきているんです。そこで、これまではあまり採用してこなかった有料色を、積極的に取り入れるようにしました(担当者談)」
そういえば、個性的なスタイルとカラフルなボディーカラーで大ヒットした、スズキ・ハスラーの登場もその頃と重なる。軽自動車の市場が成熟し、性能面ではどれも差がなくなってきつつある中で、他車との差別化を図るうえでのポイントとなるのが、ボディカラーやデザインなのだ。維持費が安くてよく走ればいい、という時代は平成で終わったのだなぁ。
というわけで、個人的にはちょっとファニーなコワモテが目を引く、ekクロスの2WD・ハイブリッドに一票。自分らしさを表現できる2トーンボディに、しっとりとした足まわりを持つ2WDモデルだ。やっぱりMI-PILOT付きがいい。高速道路での操作性もよく、快適。家族のファーストカーとしても大活躍してくれそうだ。
次の軽のベンチマークを目指したというだけあって、デキはいい。少々価格は高めだが、三菱の2モデルには寒冷地仕様という強みがある。さあ、ライバルを迎え撃つ準備は整った。行け、ek!
三菱ekワゴン/ekクロスのスペック
三菱ekワゴン 2WD G(T)
価格 | 155万5200円(163万6200円) |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1640mm |
最高速度 | – |
0-100km/h加速 | – |
燃費(WLTCモード) | 21.2km/ℓ |
車両重量 | 830kg |
パワートレイン | 直列3気筒659cc |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 52ps/6400rpm |
最大トルク | 6.1kg-m/3600rpm |
ギアボックス | CVT |
三菱ekクロス 4WD T
価格 | 176万5800円 |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1660mm |
最高速度 | – |
0-100km/h加速 | – |
燃費(WLTCモード) | 16.8km/ℓ |
車両重量 | 920kg |
パワートレイン | 直列3気筒659ccターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力(エンジン) | 64ps/5600rpm |
最高出力(モーター) | 2.7ps/1200rpm |
最大トルク(エンジン) | 10.2kg-m/2400-4000rpm |
最大トルク(モーター) | 4.1kg-m/100rpm |
ギアボックス | CVT |
三菱ekクロス 4WD G
価格 | 155万5200円 |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1660mm |
最高速度 | – |
0-100km/h加速 | – |
燃費(WLTCモード) | 18.8km/ℓ |
車両重量 | 910kg |
パワートレイン | 直列3気筒659cc |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力(エンジン) | 52ps/6400rpm |
最高出力(モーター) | 2.7ps/1200rpm |
最大トルク(エンジン) | 6.1kg-m/3600rpm |
最大トルク(モーター) | 4.1kg-m/100rpm |
ギアボックス | CVT |