初試乗 ジャガーFペースSVR V8スーパーチャージャー 遅れて現れたお手本
公開 : 2019.04.25 10:10
パワーアップに応じてシャシーもアップデート
さて、FペースSVRには標準グレードと同じスチールコイル・サスペンションが装備されているが、スプリングレートはフロントで30%、リアで10%ほど高められている。また設定を見直されたアダプティブ・ダンパーが標準装備となっている。
アルミホイールは22インチの鍛造タイプが選ばれ、軽量化されたハブには396mmの直径を持つ、強化されたディスクブレーキが備え付けられる。トランスミッションはZF社製の8HP70型と呼ばれるトルクコンバーター式の8速ATが搭載される。
そこへ、基本的には後輪へトルクを伝達し、必要に応じて前輪へも分配するスタンバイ式となる、クラッチベースの4輪駆動システムが組み合わされる。また、左右後輪の間に搭載されるトルクベクタリング機能を有したeデフは、まったく新しいコンポーネンツとなり、従来のSVOモデルに採用されていたものとは異なるという。
FペースSVRのインテリアデザインは、レンジローバー・スポーツSVRで見られるような、派手なカラーコンビネーションは避けられている。今回のテスト車両の場合、とても上品で控えめな、タンとブラックのレザーの組み合わせの中に、カーボンファイバー製の装飾パネルが慎重に錬られてレイアウトされている。