長期テスト メルセデス・ベンツAクラス(1) 使いやすい装備と驚きの低燃費に期待大

公開 : 2019.04.29 16:50

ディーゼルらしく低燃費 注目に値するか期待

MBUXにも触れておこう。「ハイ、メルセデス」から始まるボイスコントロールで、アップルで言うシリのように、クルマの各機能やいくつかのオンライン検索機能を操作できる。同僚の話では、最初のプレス向け国際発表会ではバグだらけだったそうだが、今ではノリッチにあるタクシー会社の電話番号を検索することもできた。

A180dは何も考えずとも良い燃費で走り、30.0km/ℓ近くをマークした(公称29.3km/ℓ)。1600kmほどしか走っていない時点でこれとは驚きだ。最初の週末にはさらに1600kmほど走ったが、高速道路の長距離巡航でみせるこのような燃費こそ、苦境に立たされているディーゼルの最大の魅力だろう。

インテリアについても少しだけ。見た目がとても素晴らしいとは言えないが、座ったときの操作系の見通しの良さは素晴らしい。これでエントリーレベルの装備なのだ。次はオプションの10.2インチで、一面に広がるスクリーンを体験してみよう。

Aクラスは特に注目すべき新モデルだ。これからの数カ月はその魅力を探るのに忙しくも興味深い時間を過ごすことができるだろう。

セカンドオピニオ

2点話しておきたい。まずはあらゆる点での質の高さ。ステアリングや低速での乗り心地を体験すると、他のライバルのきめの粗さが目立つ。次世代のゴルフとの比較も見物だろう。次にコンベンショナルなデザイン。フィエスタよりも全長が短い初代の奇妙なデザインからは想像もつかない。結局VWが正しかったということか。

テスト車について

モデル名:メルセデス・ベンツA180d スポーツ
新車価格:2万7300ポンド(398万円)
テスト車の価格:2万7900ポンド(407万円)

追加した装備一覧

マウンテングレーメタリックボディ色:595ポンド(8万6700円)

テストの記録

燃費:26.4km/ℓ
故障:なし
出費:なし

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