ガルウイングモデル17選 何台知っている? つねに注目のまと 前編
公開 : 2019.05.05 05:50
メルセデス・ベンツ300SL(1954年)
このニックネームは、メルセデスのリフトアップ式ドアの特徴を完ぺきに表しており、300SLのボディに十分な強度を確保するために必要とされた、巨大なサイドシルを実現するには必須の存在だったのだ。
だが、後に登場した300SLロードスターでは、通常のより使い勝手に優れたドア方式を採用しながらも、さらに高いボディ強度を確保することに成功している。
それでも、300SLの新車当時、セレブリティーを含めたこのクルマを求めるひとびとにとって、ガルウイングドアの持つ特徴が購入の障害となることはなかった。
メルセデス初期のレースカーをベースに開発された300SLは、自身もレースで活躍するとともに、いまでは100万ポンド(1億4474万円)以上のプライスタグを掲げる通常モデルでは満足できないひとびと向けに、アルミニウムを使用した軽量バージョンも29台作り出されている。