ガルウイングモデル17選 何台知っている? つねに注目のまと 前編
公開 : 2019.05.05 05:50
メルセデスC111(1970年)
だが、例えそうだとしても、このクルマはメルセデスが300SLで初採用したガルウイングドアを含めた新たな技術をテストするために創り出したモデルであり、量産モデルではなかった。
デザインを担当したのはフリードリッヒ・ガイガーであり、ガルウイングはこのクルマのスタイリング上のキーだったが、このドアが採用されたのは、技術的な観点というよりも、数々のモーターショーでジャーナリストたちの注目を集めるためであり、多くの紙面を飾ることを目的としていた。
その点では、C111は非常に成功したと言えるが、オイルショックによって、決して燃費性能に優れるとは言えないヴァンケル型ロータリーエンジンを積んだこのクルマの命脈は絶たれている。