ポルシェ・タイカン プロトタイプに助手席試乗 雪上でその性能を試す
公開 : 2019.04.28 09:50 更新 : 2021.02.10 17:27
タイカンの今後はいかに
残念なことに、わたしが言えるのはここまでだ。平均的なサイズの大人4人が快適に乗れる室内空間だが、もしも後ろに背が高い人が乗るとすれば窮屈に感じることだろう。パナメーラの方が室内空間は広く保たれている。
タイカンの残りの要素は9月の正式発表まではお預けとなる。ただ現時点で確実に言えるのは、もしもディーゼルエンジンを搭載するデカイSUVがポルシェを名乗れるのだったら、タイカンのような4ドアのコンパクトEVクーペもポルシェを名乗れるということだ。おそらく予想するよりもはるかに小さく、車体も軽い。グリップが弱い路面では、機敏だけでなくその不条理さにも耐えうるものになっている。
多くを語れるほどの良いクルマだが、まばらな表現を用いることしか許されていない。もしもパナメーラが持つ実用性と、911の雰囲気が上手く合わさる適切な点を見つけることができれば、ポルシェは上手い仕事をしたと言えるだろう。
これは非常に大きな問いだが、わたしは依然として答えを知らない。だが現時点で示唆された点を見てみれば、端的に良い物だと言えるだろう。