長期テスト(1) アウディA6 スポーティかオールラウンダーか

公開 : 2019.04.28 16:50

長距離クルージングをためす

まずはモデルの紹介から始めよう。われわれが選んだのはディーゼルSラインのセダンで、すべての装備を装着してオプション代は計1万9700ポンド(287万円)にも達している。

搭載される3.0ℓV6は290psを発揮し、トルクはなんと85.7kg-m。最高速は249km/hだ。燃費は20.7km/ℓ(われわれでも確かめている)で、CO2排出量は150g/kmと抑えられている。

往復128kmの通勤は、長距離のクルージングを想定したA6のテストを始めるには最適なステージだろう。第1週目は868km以上を走ったが、その走りはまるで禅の境地だった。やっかいなM25も含まれていることを考えれば、ちょっとしたものだ。自動ハンドブレーキとアイドリングストップも人知れず役立っているが、アイドリング中はそこまで静かではない。

固いが姿勢を保ちやすいシート、固い部分、柔らかい部分問わず触り心地の良い素材に鋭い輝きを放つダッシュボード、デジタルの計器類や大型のナビ。オプションのバングアンドオルフセン製オーディオからはBBC 6 ミュージックが流れる。まるで5つ星ホテルの日帰りパーソナルスパだ。家庭的かと言われれば答えは絶対にノーだが、冷静で機能的なデザインは今のところ居心地が良い。

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