長期テスト(1) アウディA6 スポーティかオールラウンダーか
公開 : 2019.04.28 16:50
気になるレスポンスの悪さ
正直、ここにきて疑念を抱き始めた。
最初に気になり始めたのはアクセル操作と実際の加速タイミングの大きな乖離だ。8速オートマティックのティプトロニックはどのギアだろうとトルクがあふれ出すようで、いったん動き始めてしまえば素晴らしい振る舞いを見せる。
だが交差点やラウンドアバウトなど停止状態から急加速する必要がある場合、A級道路の短い直線区間で追い越しをかける場合などではレスポンスの悪さがやや気になる。ディーゼルらしいトルクが唐突に出るようなことになってしまうのだ。少しばかり運転していて不安になるが、おそらく扱い方を学ぶ必要があるのだろう。
操作系の軽さは特に曲がりくねったA級路ではありがたい。四輪操舵機能も搭載しているが、今のところ効果は感じられていない。
おそらく、搭載された印象的(で少々怖じ気づいてしまうよう)な数々のダイナミクス系装備を試せば、このクルマへの信頼はさらに高まることだろう。A6の堂々たるディメンションも、このような道ではまったく気にならない。