長期テスト(2) マツダMX-5 RF 走りと実用性の両立
公開 : 2019.05.04 16:50
マツダMX-5(日本名ロードスター)RFの「日常使いできる痛快なスポーツカー」との売り文句は真実なのでしょうか。ワインディングロードでは気持ちの良い走りを見せながら、メタルルーフゆえの実用性や洗練度が魅力です。
もくじ
ー 積算8700km ワインディングで楽しめる走り
ー 高い洗練度と実用性
ー テスト車について
ー テストの記録
積算8700km ワインディングで楽しめる走り
自宅があるテムズ川沿いのリッチモンドには走るのにうってつけの場所が数多くある。例えば、自宅から少し走ればキングストン・パークランのスタート地点だ。テムズ川に沿って美しく平坦なルートが続いている。
だが、最近ではハンプシャーやその先のワインディングロードまで足を延ばすことが多くなってきた。そうなると急峻な丘を登ることも多くなり、森の中の過酷なコースも含まれるようになる。
それでもこの遠出も価値がある。MX-5 RFのホームとも言える淀みなく続く田舎道で、思い切り楽しむことができるからだ。もちろん、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。ステアリングの重さは完璧で、ギアチェンジも満足いくものだ。プッシュした時には1.5ℓエンジンの反応もよく、サウンドも素晴らしい。これは屋根の開閉に関わらずだ。純粋な走る楽しみが味わえる。
MX-5からは伝統である優れたハンドリングを実現し続けようというマツダの意思が感じられる。今回は重い折りたたみ式のメタルルーフがついているが、それもまた十分にその意思が感じられる。