日本一のレースクイーン、その軌跡(1) 林紗久羅インタビュー
公開 : 2019.04.28 11:50 更新 : 2019.04.29 23:18
おとずれた1つの転機
レースクイーンという仕事に慣れ、好きになってきたとはいえ、またその他大勢のレースクイーンであり内向的でひと見知りの彼女。
この時点での活動も現在の様な積極的なものではなかったようだが、その活動と彼女以外は実績のあるレースクイーンで構成されたメンバーの言動が、レースクイーンとしての彼女の1つの転機になったという。
「佐崎愛里ちゃん、日野礼香ちゃん、清瀬まちちゃんってレースクイーン大賞のグランプリ2人と新人賞のグランプリっていう、凄いメンバーで。最初は何でわたしがいるのかなって。その3人はしっかりチームのことも考えていて、自分達だけでなくわたしを含めて人気がるようにと、(彼女のレースクイーンとして足りない部分を)、アドバイスをくれたり、ちゃんと怒ってくれたりしたんです。『もっと自分の思ってることを口にださなきゃダメだよ』とか。」
「その3人がグランプリを取った姿も見てますし、その後もレースクイーンとして活躍している姿を見て、わたしもこうなっていきたいなって。それをキッカケにわたしも注目を浴びて、やりがいを感じていくことになったんです。2016年はそういった出会いや、新たに仲間入りさせていただいたレイブリック・レースクインの活動のおかげでレースクイーン大賞を受賞できました」
そう、その1年後に彼女は2016年度の日本レースクイーン大賞を受賞。これはその年度のレースクイーントップ5に与えられる賞で、この5人の中からさらにグランプリが選出される。
この年、彼女はグランプリの受賞は逃したが、トップの5人しか残れないステージに立つことになったのだ。だが、この受賞後9か月あまりの過ごし方が、彼女に後悔と冒頭の「挫折」という感情を生み出させる事となる。