初試乗 DS3クロスバック CMPプラットフォーム採用初モデル 純EVに期待
公開 : 2019.04.28 17:55 更新 : 2022.04.23 11:57
どんな感じ?
期待通りのアバンギャルドなデザイン
エクステリアデザインはひと回り大きな兄、7よりも大胆なものが与えられ、第一印象はかなり強いインパクトがある。左右のヘッドライトが離れ、頬の大きいふくよかなフロントマスクは、DS7クロスバック譲り。そのままボディサイドへデザインテーマは受け継がれ、キャラクターラインの切られたサイドへ流れる。ウェストラインはサイドウィンドウでフリックし、そのまま同じデザインテーマ性を感じられる肉付きの良いリアフェンダーへと続く。
ボディサイズはコンパクトとはいい難く、もしかすると潜在的な購買層の選択肢からは外れてしまうかもしれない。しかし現代的なデザインで、鮮烈で明快なまとまりというものは感じられると思う。広告展開にはアバンギャルド、前衛的な、といった表現は見られないが、あえて用いていないのだろう。3クロスバックを見て、退屈なクルマだと感じる人はいないはずだ。
車内に入ると、コスト管理の担当者の苦渋の決断すら感じ取れそうな、大胆な空間が広がっている。インテリアデザインのテーマはトライアングル。丸みを帯びたディティールはなく、すべてのボタンやディスプレイは、直線が交差する造形でまとめられている。
インテリアカラーの選択肢は黒と黒の組み合わせか、ダークカラーの組み合わせのみ。加えて窓も小さく、外光も遮られているから、晴れていても明るい雰囲気は感じにくい。インテリアに使われている素材には、上部と下部とで質感に差が設けてある。感じの良い素材が腰のあたりまで用いられている半面、足元の収納などには安価で丈夫そうな素材が用いられている。