想像以上の晩成型スーパースター 20選 前編 VWビートル 日産GT-Rほか
公開 : 2019.05.06 05:50 更新 : 2021.03.05 21:42
フォード・コンサル・カプリ(1961年)
欧州版マスタングとなる、クーペモデルにカプリの名前を命名する以前、1961年から1964年に作られていたコンサル・クラシックの2ドアモデルに、カプリという名前が用いられていた。英国で製造されていた初代カプリは、人目を引くエレガントなエクステリアデザインが特徴のクルマだったが、フォードが目指していた数字ほどは売れなかった。
製造コストが高く、初期のモデルはフォードが植え付けようとしていたパフォーマンス・イメージに合致もしていなかった。2年足らずの期間に製造された台数は、2000GTグレードのクルマも含めて1万9000台ほど。
一般的にわれわれがイメージする、初代カプリが登場したのは1968年のことだったが、このモデルは飛ぶように売れ、フォードという自動車メーカーのイメージをスポーティなものにする立役者となった。欧州ではあこがれのクルマにすらなったほど。1986年までに3世代に渡ってモデルチェンジされ、延べ190万台が製造された。