メルセデス-AMG 次世代モデルすべて4WD化へ
公開 : 2019.04.30 09:30
V12を廃止 V8もハイブリッドへ
ムアーズはAMGのトレードマークでもあるV8をハイブリッド化する方針を認め、「われわれはV8のパフォーマンスを今以上に引き上げるつもりはありません」と語った。これはエンジン出力は現在の630psを超えることはなく、これ以上のパワーアップはモーターによるものになるということを意味している。
この新システムはAMG GT4ドアのハイブリッド仕様に採用されることになりそうだ。これはポルシェ・パナメーラS Eハイブリッドのライバルとなる。
そしてV12エンジンは現在発売中のS65ファイナルエディションを最後に設定されないこともわかった。「われわれはV12に誇りを持っており、次期型マイバッハには搭載されるかもしれませんが、AMGでは使用しないでしょう。ハイパワーなV12を新設計する余裕はありません」
排出ガス規制が厳しくなる中で、小型モデルへのV8搭載も難しくなる可能性がある。例えば次期型C63などには6気筒ターボが搭載されるかもしれない。そしてSLCの代替となるポルシェ・ボクスター級スポーツカーについては「その開発は不可能でしょう」とのことだ。
「4万ユーロ(500万円)級のスポーツカーに注力しているメーカーもありますが、今後うまくいくかについては疑問を感じています」と彼はいう。その代わりAMGは次期型SLに力を注いでいるとのことだ。「次期型SLは現行とはまったく異なるスポーツカーになります。2年間にわたり、全力で開発に取り組んできました。GTとSLではプラットフォームを共有することになります」