試乗 メルセデス・ベンツCLA220d 大正解の方程式 英国一番人気の2ℓディーゼル
公開 : 2019.04.30 18:18 更新 : 2019.05.01 12:39
Aクラスとプラットフォームを共有するメルセデス・ベンツの新しい4ドアクーペ、CLA。しかしハッチバックよりも遥かにスポーティな走行性能を獲得しています。欧州でも人気のグレードとなるであろう、ディーゼルエンジンの220dを試乗しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー Aクラスとは見かけだけでなく走りも別物
どんな感じ?
ー ハッチバックとクーペとのみっつの違い
ー 先進機能の完成度が玉に瑕
「買い」か?
ー Aクラスの中では大正解の方程式
スペック
ー メルセデス・ベンツCLA220dのスペック
どんなクルマ?
Aクラスとは見かけだけでなく走りも別物
CLAがどんなクルマかひとことで表現するなら、Aクラスとは別物、というフレーズが的確かもしれない。
もちろん、プラットフォームはメルセデス・ベンツ製の最新ハッチバック、Aクラスと同じものだし、エンジンやトランスミッション、その他のコンポーネンツもAクラスのものと共有している部分は多い。アピアランスは写真のとおり、Aクラスとは異なるモデルに見えると思うが、運転した印象までも異なるとは、なかなか想像しにくい事実だろう。
英国には今年の夏に5種類のガソリンエンジン仕様が登場する事になり、注文を受け付け始めている。 CLA180とCLA200には、ともに1.3ℓターボユニットが搭載され、CLA220とCLA220 4マティック、CLA250には2.0ℓユニットを搭載。すべてのクルマに7速デュアルクラッチ・トランスミッションが組み合わされる。
読者の中には気にしないひともいるかも知れないが、メルセデス・ベンツ製のエンジンはCLA220やCLA250に搭載される2.0ℓユニットのみ。1.3ℓターボユニットは、ルノー・日産・三菱アライアンスのものとなっている。CLA250には4輪駆道の4マティックも存在するが、英国には上陸しない模様。先週発表されたAMG CLA35と明確な差が設けられないからだろう。
今回のレビューで取り上げるのは、前回のCLA220に続いて、ディーゼルエンジン仕様のCLA220d。英国ではガソリン仕様からやや遅れて導入される予定になっている。排ガス不正操作「ディーゼル・ゲート」や環境規制などの影響でディーゼルエンジンは逆境ともいえる状況ながら、新モデルでも高い人気を得るパワーユニットとなるだろう。ちなみに1.5ℓのCLA180dも存在するが、英国には導入予定はない。
前回のガソリンユニットに引き続きとなるが、仕上がりの良さを確かめてみたい。