SUV4台対決 最新レンジ・ローバー・イヴォークの出来栄えは
公開 : 2019.04.30 23:30
走りでもライバルをリード
では、肝心の走りはどうだろうか。最高のハンドリングを持つクルマはどれかについて話すこともできるが、もっと大切なことがある。快適性、洗練性、ドライバビリティ、ボティコントロール、そして操作性などはSUVの走りを語る上で不可欠だ。そしてそのいずれにおいても、イヴォークが他をリードしている。
JLRのラインナップ中、4気筒のインジニウム・ディーゼルを搭載するモデルに感心したことはなかった。しかし、ゲイドンのエンジニアたちはようやくこの2.0ℓユニットの味付けを完成させつつあるようだ。Q3やXC40も機械的洗練性については負けていないが、イヴォークと比べるとうるさくガサツな印象を受けてしまう。
実際に走らせてみると、スペック通りアウディやボルボの方が確かにやや速いようだ。限界まで走らせてみると、その車重がネックとなっている印象を受ける。ただし、パーシャル・スロットル程度の走りではその影響は感じられなかった。豊かなトルクと9速ギアボックスのおかげでストレスのない走りが可能だ。
XC40はイヴォークよりもやや軽く、積極的なコーナリングが楽しめる。ただし若干ノイズがきになるほか、縦方向のボディコントロールにはやや落ち着きがない。Q3も同様に鋭いハンドリングが持ち味で、アウディらしいグリップとボディコントロールが魅力だ。しかしこちらもランドローバーほどの落ち着きやなめらかな乗り心地は実現できていないようだ。