初試乗 2019年版 ジープ・レネゲード・ロンジチュード マイナーチェンジ
公開 : 2019.05.01 14:14
新登場の3気筒1.0ℓユニット
レネゲードの様なコンパクト・クロスオーバーを購入する層は、より大型のクロスオーバー程の洗練性は期待していないかもしれない。だが、他のメーカーよりも古いオフロードの歴史を持つジープというブランドにあって、レネゲードは不正路面からの挙動をやや受け過ぎるように思う。ステアリングフィールも、ギア比もスローで入力に対する反応も不自然さが漂う。少なくとも、重み付けは評価できるけれど。
日本には今のところ入ってきていないが、3気筒1.0ℓターボユニットは120psの最高出力を比較的高回転域となる5750rpmで発生。最大トルクは19.3kg-mで、コンパクト・クロスオーバーのボディを引っ張る。4気筒エンジンも新しくなり、150psのガソリンユニットと、さらに強力なマルチジェットⅡと呼ばれる170psの1.6ℓターボディーゼルユニットもラインナップ。従来までの1.6ℓは引退となっている。
1.0ℓのエントリーグレードのレネゲードの場合、0-100km/hに要する時間は11.2秒と、予想通りの数字。だが、このファイアフライ・ユニットは思いのほか静かで、過給圧が高まれば、リニアにクルマを加速させる。
経済性には優れており、従来よりも遥かに現実的な数字を示すWLTPテストでの燃費は14.0km/ℓ。年間走行距離が嵩むオーナーなら、よりパワフルな1.6ℓターボディーゼルの方が、さらに17.7km/ℓと、お財布に優しい数字となっている。