初試乗 ジオメトリAプロトタイプ 中国ジーリーによる新ブランド純EV
公開 : 2019.05.03 10:10
上質なインテリアと充実の標準装備
特筆すべきは、インテリアデザイン。非常に感触の良いレザー仕上げのステアリングホイールに、本物の金属が用いられた装飾トリム。プラスティック製パーツの質感も良く、上質さを巧みに演出している。
ダッシュボードにはモニターが2面備わる。ステアリングの前方にレイアウトされた小さなものは、デジタル・インスツルメントで、スピードや航続可能距離が表示される。中央の12.3インチの大画面は、インフォテインメント・システム用のタッチ式モニターとなる。今回のテスト車両にはヘッドアップ・ディスプレイも装備されていたが、情報量はやや過多に感じられた。
視覚的に感じ取れる質感は、テスラ・モデル3にも匹敵するものがあるが、テスラ流のミニマリスト的テーマといったような、明確なデザイン言語の構築とまでは及んでいないようだ。センターコンソールにはロータリー式のシフトセレクターが配されているが、そのサイズは大きすぎると感じた。
前席、後席ともに乗員の空間は広く、リアハッチを開けると大きなラゲッジルームが控えている。中国での標準装備は、音声認識システムにアダプティブ・クルーズコントロールに加えて、歩行者も感知できる衝突被害軽減ブレーキなど、一連の安全装備も抜かりはない。