ホットハッチ対決 ゴルフGTI TCRとライバルたち
公開 : 2019.05.05 19:00 更新 : 2021.03.05 21:34
ホットハッチ最強の座を賭け、Mk7.5世代の最後を飾るゴルフGTI TCRをシビック・タイプRやメガーヌRS300トロフィーと対決させました。ゴルフは万能性で他を圧倒しますが、ホットハッチとしての走りの楽しさではシビックの勝利となりました。
もくじ
ー ツイッター投票ではシビック優勢
ー ニュルのタイムは拮抗
ー 万能なゴルフ
ー 鋭いコーナリングのトロフィーR
ー ゴルフは刺激不足か
ー 素晴らしいフィーリングのシビック
ー まるでマクラーレン製ホットハッチ
ー 番外編:登場した3台の先祖を紹介
ツイッター投票ではシビック優勢
先日、AUTOCARの英国版ツイッターにおいて、ホットハッチの頂点を決める投票を行った。結果はフォルクスワーゲン・ゴルフGTIが優勢であった。今回用意したのはその中でも最終型となる特別仕様車だ。しかし、われわれはホンダの勝利を予想した。
驚くことではない。これはFK8型シビック・タイプRだ。デザインに賛否両論別れたDC2型インテグラ以来最高のドライバーズカーである。このクルマが生産されるスウィンドン工場で働く3500人の従業員らは、自身がこのクルマに関われることに誇りを持っていることだろう。
しかし、今回用意したゴルフGTI TCRやリキッド・イエローのボディを纏うルノー・ルポール・メガーヌもウェールズの道路を彩っている。この2台はホットハッチ界最新モデルだ。ベースモデルからさらなる改良を加えられ高価かつ速く、そして願わくば楽しいクルマになっている。さもなければ前輪駆動のファミリーカーに3万ポンド(440万円)以上もの値段をつけられないだろう。
メガーヌRS300トロフィーは、アルピーヌA110と共有する1.8ℓ4気筒ターボを搭載し、ベースとなるメガーヌRSを20ps上回る300psを発揮する。そしてDCTを選択すればトルクは42.9kg-mとなる。四輪操舵システムはそのままだが、2段階のエグゾースト、ブリジストン・ポテンザS001を装着する19インチホイール、そしてカップシャシーが標準装備される。