新型プジョー508 ナイトビジョン/ACC、先進装備に注目 ディーゼル車を試乗評価
公開 : 2019.05.06 09:50
「買い」か?
日本で買えるディーゼル・セダン
余力があって紳士的な加速感。しっとりとした乗り心地で高速や山岳路も安心のフットワーク。実践力の高いACCとLKA。とくれば答えは良質なツーリングセダン。
良質を「大人味」と言い換えてもいい。だからと言ってタウンユースが苦手な訳ではない。ボンキュッボンのグラマラスな外観ながら車両感覚も掴みやすい。4.7mちょっとの全長なのでプレミアムセダンでは都市部での取り回しも苦労が少ない。
同等装備のGTラインとの価格差は33万円。アイドリング時の車外騒音が大きめでディーゼル感が強いのが難点だが、動力性能と燃費のアドバンテージからすれば納得できる価格差である。もっとも、ガソリン仕様にはアリュールが存在し、コスパではこれが508で最もバリューなモデルとなる。
ディーゼル仕様のアリュールは設定されないので、高速長距離を主用途としたプレミアム&ツーリング志向のユーザー向けの設定。ディーゼルのセダンは国産車が手薄なカテゴリーでもあり、価格レンジも競合することからも内外問わずセダン派の有力候補の一車である。