試乗 テスラ・モデル3 ツインモーター 450ps、260km/hの4ドアEV
公開 : 2019.05.06 17:45 更新 : 2019.05.06 18:12
前評判もすこぶる良い、純EVサルーンが2019年の年末にはショールームにお目見えする予定です。それに先がけて、英国の状態の良くはない路面と対峙する時がやってきました。今回はAUTOCARの英国編集部ではお決まりのコースに、モデル3を連れ出してのテストです。
もくじ
どんなクルマ?
ー 6桁のバックオーダーを抱えるモデル3
どんな感じ?
ー 最高出力450ps、最高速度260km/hの4ドアEV
ー 正確でコントロール性に優れた足腰
ー クルマの性格を映し出したインテリア
「買い」か?
ー 興味を掻き立てられる優秀さ
スペック
ー テスラ・モデル3パフォーマンスのスペック
どんなクルマ?
6桁のバックオーダーを抱えるモデル3
AUTOCARの読者なら、すでにウェブサイトやテレビなどでイーロン・マスクの手がけるEVの概要はご存知なはず。BMW3シリーズと同等のサイズを持つモデル3の場合、すでに6桁の受注を獲得しており、テスラを街角で見かける日もそう遠くはない場面になってきた。長年のクルマ好きからすれば、テスラ・モデル3が一体どんなクルマなのか、どんなアイデンティティを備えているのか、強い疑問を抱くかもしれない。
われわれはこれまでモデル3の量産前モデルを海外で充分に試乗してきた。クルマの総合的な強さ、トルクや加速感、スムーズさに静寂性などは特筆に値する。またEVならではの、少し特殊なドライビング技術が求められることも理解している。太いトルクを利用して滑らかに走り、無駄にタイヤへエネルギーを伝えず、コースティング時やブレーキング時には、エネルギーの回生が行われることを意識した運転だ。
そして英国の道でモデル3を試乗する機会がやってきた。いよいよ定番ともいえる疑問に回答が出る。表面が波打ち、舗装が部分的に剥がれ、ツギハギの多い路面とどのように対峙できるのか。小石が露出しかけた路面での騒音はいかほどだろうか。細くうねった郊外の道を積極的に走らせるのに、充分なステアリングの正確性やフィードバックは得られているだろうか。
ざっくりいえば、英国でも増殖できるほどに、不足のない快適性を備えているかどうか。いつもの手厳しい道へ連れ出して、答え合わせをしてみよう。