試乗 テスラ・モデル3 ツインモーター 450ps、260km/hの4ドアEV
公開 : 2019.05.06 17:45 更新 : 2019.05.06 18:12
正確でコントロール性に優れた足腰
フラットでコシがあり、コントロール性が高い。ホイールベースが長いこともあり、プライマリーライド、車体全体の動きがとても良く躾けられている。減衰力の面ではややツメが甘いようで、路面状況がひどい区間では振動もあり、ノイズもそれなりに大きいものの、最悪と呼べるようなものではない。
バッテリーがシャシー底部に敷かれるようにマウントされているから、着座位置は平均的なサルーンよりも50mmほど高い。そのため、コーナーを攻め込んでいくとボディロールを明確に体感できてしまう。しかし今回試乗した完全に乾燥した路面に限っては、タイヤのグリップが極めて良く、コーナリング自体は自然な挙動で終止する。
加えてコーナリング時にパワーを掛けていっても、路面で踏ん張るタイヤとサスペンションとの動きがしっかり分別されている点も良い。安価なEVでは真似できない足腰の動きだといる。サスペンションの設計も素晴らしいようで、ジオメトリーが適正なため、ステアリングホイールは常に一定の感触を手のひらに伝えてくる。
ステアリングはかなり無機的なフィーリングではあるものの、正確性は高い。かなりのペースで急き立てたとしても、クルマは常に安定して走っているように感じるだろう。