新型 ボルボS60 T5 Rデザインに試乗 秀でた内装とルックス 価格帯のベスト
公開 : 2019.05.08 10:10 更新 : 2019.05.20 17:23
英国の場合当面はT5 Rデザインのモノグレード
優れたボディのプロポーションと、控え目で穏やかなスタイリング。かといって、マトリョーシカのようにサイズ違いで同じデザインというわけでもなく、個別のモデルとしての充分な個性も獲得している。昨今のBMWよりもルックスが良いという点は、かなりのストロングポイントになっている。
ボルボの各モデルの場合、セグメントに適合させる要素も外していない。S60なら、最近での平均身長とも呼べそうな、程よい4.7mの全長を備えたサルーン。フォード・モンデオからBMW3シリーズまで、ライバルは数多。ボルボはこのS60を、Dセグメント・モデル郡の中でも最上側に属するプレミアムモデルだと主張するはず。
一方で優れたデザインにも後押しされつつ、自然の流れというべきか、SUVメーカーに近い状況にあるのが最近のボルボ。XC90から60、40までの販売数を考えてみて欲しい。ファミリー向けのサルーンというマーケットが縮小する一方の現在では、ライバルの数の多さも相まって、S60が市場での主流を獲得するのは難しいのかもしれない。
特に現時点で用意されているのがモノグレードのみということも、気になる点ではある。英国での展開は、4気筒の2.0ℓエンジンを搭載したT5 Rデザイン・グレードのみ。追って複数の選択肢が用意されるはずだが、エンジンは2.0ℓが最も大きな排気量となる。ディーゼルエンジンの用意もないようだ。