新型 ボルボS60 T5 Rデザインに試乗 秀でた内装とルックス 価格帯のベスト
公開 : 2019.05.08 10:10 更新 : 2019.05.20 17:23
プレミアムらしい充実の標準装備
試乗車のタイヤサイズが、オプションとなる19インチで235/40という扁平率もあって、乗り心地はしなやかというよりも硬め。決して悪い印象ではないものの、タイヤのサイドウォールに余裕があり、バネ下も軽くなるであろう、標準装備の18インチに235/45の組み合わせの方が快適性は上だろう。
ハンドリングは落ち着きがあり安心感が強い。刺激的なものではない分、常に余裕が感じられ、リラックスして走らせられる。ステアリングレシオも穏やかな比率だが、ステアリングホイールの重み付けは好印象で、セルフ・センタリング性にも優れている。
今回のクルマだが、ホイールは別として、広報車にありがちなオプション満載というわけではない。ボディのメタリック・ペイントに珍しいスペアタイヤが追加された、Rデザイン・エディションという設定で、価格は標準の3万7920ポンド(549万円)から3万8745ポンド(561万円)へと12万円高くなった程度。欲しいと感じるほとんどの装備は、予め盛り込まれていると考えて良い。
この価格は、間違いなくプレミアムな設定で、それなりの金額が求められるファミリーカーではある。減価償却の面ではやや良好ではあるが、他ブランドのモデルより値ごろ感で弱いのがボルボ。価格を意識すると、エグゼクティブサルーンとして、アウディやBMW、メルセデス・ベンツなども当然視野に入って来るのではないだろうか。