欧州でスピードリミッター義務化へ 楽しさ半減? 事故は減る?
公開 : 2019.05.18 16:50
欧州では2022年以降販売される新車に対し、制限速度を認識し自動的に減速する装備が義務付けられることが決定しました。当面はドライバーが任意にキャンセルすることができるようですが、運転の楽しさや事故防止への効果はいかほどなのでしょうか。
もくじ
ー 2022年以降の新車に義務付け
ー カメラやGPSで制限速度を認識
ー フォード車でテスト
ー 有効性を実感する場面も
ー 懸念はあるが安全性に貢献
2022年以降の新車に義務付け
今年4月16日、欧州議会は2022年以降に販売される新車に対しインテリジェント・スピード・アシスタンス(ISA)の装備を義務付けることを決定した。これはISAやその他の安全装備に対する仮承認から3週間後のことであった。
3月末にISAが承認された当時もこのことがヘッドライン上に上がったのは記憶に新しい。ただし、当時はスピード・リミッターという文言を使用していた。AUTOCARもメディアの一員として、なるべく目を引くフレーズを使用しなければならないのだ。
「インテリジェント」や「アシスタンス」という単語は紛らわしいが、要するに2022年以降の新車にはスピード・リミッターの装備が義務付けられるのだ。
読者のみなさんの多くはこれを聞いて驚くだろう。この装置が取りつけられたクルマはどういうものになるのか疑問に思うのではないか。高速道路でアクセルを踏み抜くことはできなくなるのだろうか。