欧州でスピードリミッター義務化へ 楽しさ半減? 事故は減る?

公開 : 2019.05.18 16:50

有効性を実感する場面も

フォードのシステムではメインのLIMボタンの周囲に配置されたボタン類を操作することにより、上限とする速度を任意に変更することが可能だ。これは自分の後ろに行列を作りたくない場合に使うものだろう。

ISAシステムは32km/hや48km/hといった比較的低い制限速度が設定された市街地で有効であると感じた。また、平均速度による取り締まりが行われている区間でも効果を発揮するだろう。それ以外では、見落としがちな法定速度から48km/h制限区間への推移地点を教えてくれるのも便利だ。

われわれのテスト中では、制限速度の変化への反応の遅れや、近接する道路と取りちがえる場面があった。唯一あった致命的なエラーは、ハンプシャー近郊の村の中で制限97km/hと認識してしまったことくらいだろう。

欧州議会では、ISAシステムの非作動時にはドライバーの注意力が低下する傾向があるとする研究結果が発表された。結果として、制限速度が下がったことに気付かない例が見受けられたとのことだ。

おすすめ記事

 

人気記事