次期ポルシェ911 GT3、新スピードスターの4.0ℓ自然吸気エンジン搭載?
公開 : 2019.05.13 11:01 更新 : 2019.05.13 18:04
クリーンでパワフル 自然吸気6気筒
991型911の最後を飾るスピードスターは、21万1599ポンド(約3000万円)という価格で販売される。そのパワートレインには、間もなく役目を終える991型GT3と同じエンジンが使われているが、多数のさらなる改良が施されている。
中でも主要なアップデートの1つは、この大排気量直噴水平対向エンジンを現代の規制に適合させるための延命措置だ。ポルシェはこのエンジンに、2つの大きなガソリン微粒子フィルターを装着。シリンダーブロックの片側に1つずつ備わる排気管の中に統合されている。
さらに、このエグゾースト・システムは、従来より薄い鉄とニッケルを使い、溶接ではなく半田付けの技術によって製作されている。これによって重量は、フィルターを追加しても従来より10kgも軽くなっているという。最高出力も500ps/8250rpmから510ps/8400rpmに引き上げられている。
この改良によってエンジンをクリーンにするだけでなく、フィルターによるエグゾーストの背圧増加も抑えることは簡単ではなかった。
直噴システムの燃圧は200barから250barに高められ、6本のシリンダーごとにそれぞれ独立したスロットルボディが備わった。これらを組み合わせることで(特に新しいスロットルボディによるところが大きい)、スロットルレスポンスがシャープになったとポルシェは言っている。